現実なのか幻想なのか...境界が曖昧で、死神がいても全然不思議ではないベルイマン監督の独特な世界。生と死や神の存在について考えさせられました。
騎士と死神が生命の猶予を条件に駆け引きをする...
怖いイメージを持つ死神のビジュアルが、てるてる坊主みたいなのがgood。ズルしちゃう人間くさいところも結構好きでした。
この世に生を受けた者には必ず死は訪れる。
まだまだ生きたいと思う気持ちは死神を遠ざけるのだろか...
丘の上を歩く一行の姿がシルエットとなって去っていくシーンの美しさ。ストーリーも面白いのだけれど、挟み込まれる幻想的なシーンも素晴らしい。
重厚な演出と美しい白黒の映像美とが相まって、美しくもあり恐ろしくもある"死を道連れにしたロードムービー"
この作品は、実際に教会に描かれたフレスコ画から着想を得たそうです。騎士と死神のチェス対戦の絵を描くなんて洒落てるなぁ。
