賽の河原

僕の好きな女の子の賽の河原のレビュー・感想・評価

僕の好きな女の子(2019年製作の映画)
4.3
仕事するのと、女の子と遊ぶのに忙しすぎて映画の感想マジ書けないっすね。夏休み中に観た映画の感想3本分くらい積み残してるし、ゴーストオブツシマもクリアしたから感想あげたいですよね。#好感度爆上がり発言
いやー、この映画の渡辺大知さんみたいに『僕の好きな女の子』がハッキリしてりゃいいですけど、もはや「好き」とかどういう感情なのか分からなくなって久しいし、人生って困ったものですよ。
『劇場』に続いて又吉直樹原作の映画ですから、観たら死ぬんだろうなと思ってましたけど、実際観たら死にましたね。っていうかラスト20分くらいがあまりに凄惨な展開でね。
まぁぶっちゃけナメて観てたんですけどオープニングカットから井の頭公園駅に向かう道でね。「おい!今日俺この道通って映画館まで来てるよ!」っていうね。とにかく又吉直樹あるあるですけど三鷹武蔵野映画でね。1億点出るよね。
黒猫チェルシーの渡辺大知さん、もう個人的には出るだけで1億点の役者さんだしさ、奈緒さんも素晴らしいですよね。
この映画、要は渡辺大知さんが「何やってんだバカやろう!」ってことを永遠にやるんですけど、もうこれが痛くて心当たりはあるわで最高ですよね#最高
それでいてやりとりとかが本当にスリリングでね。細かいディテールでの掛け合いの妙とかは勿論いいんですけど、プラスしてブッ込まれるキレですよね。
例えば3Dのくだりだとかさ。友達女性のくだりとかさ。こういうやりとりのシーンがキチッと描けてる時点でもう本当に素晴らしいと思う。
物を通した演出とかも見事だしね。主観では見えてこないようなことも、映画という三人称の俯瞰から観ると見えて来ること、例えば写真という非常にパーソナルな世界をどう見るかっていうところでの絶望的な断絶とかね。優勝してますね。
繰り返しになりますけど、最後の20分は非常に残酷で凄惨なシーンの繰り返しでね。本当にギョエみが強くてね。だからこそラストカットに救われはするんだけど...。
とりあえず吉祥寺とか井の頭公園で映画を撮影するのは禁止しよう。脚本協力に今泉力哉さんがクレジットされてたけど、そういう感じで辛かったですね。
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