KOUSAKA

辰巳のKOUSAKAのレビュー・感想・評価

辰巳(2023年製作の映画)
4.5
ユーロスペース、舞台挨拶付き上映で鑑賞。

あの『ケンとカズ』の衝撃を超えられるのかなーと勝手に不安に思っていたんですが、そんな心配は完全に杞憂に終わりました。というか、軽々と超えてくる傑作でした!!👏👏

まず、遠藤雄弥演じる主役の辰巳がカッコ良すぎます!!ジャパニーズムービーにおける、新たなヒーローの誕生ではないでしょうか。(朝ドラ「虎に翼」のDV夫役とのギャップがすごい😵)

そして『アイスと雨音』を見て以来、俳優として全面的に信頼している森田想は今回もやっぱり凄かった。まあ色々とかき回してくれたけど(笑)常に自分の行動原理を貫くその意志の強さには舌を巻いたし、泥だらけで血だらけの恰好しててもずっとどこか美しかった。

あとは「お顔の主張が強い😆」脇役たちも全員が魅力的で、敵も味方も含めて「チーム辰巳」的な一体感を感じられるところが素敵でした。

実際、その空気感は上映後の舞台挨拶でも感じられて、撮影自体は5年も前なのに、キャストの皆さんが本当に仲が良くて、丁々発止のやり取りに何度も爆笑させられましたし、オレたちは本当に良いものを作り上げたんだという誇りと高揚感みたいなものをヒシヒシと感じました。

ジャパニーズノワールの歴史の中でも、かなり上位に食い込む傑作だと思いますし、劇場で見られるうちに絶対リアルタイムで見ておいた方がいい作品です。
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