KOUSAKA

異人たちのKOUSAKAのネタバレレビュー・内容・結末

異人たち(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

アダム、一度は「ファミリースペシャル」を注文してみたかったんやね・・😭😭

山田太一の原作は未読ですが、尊敬する大林宣彦監督の『異人たちとの夏』は、何回見たか分からないくらい大好きな作品です。

だからこそ、今作を見るのはハードルが高いというか、舞台を日本からイギリスにしただけの焼き直しになっていたらイヤだなと思って、なかなか見ようという決心がつきませんでした。

結論、元のプロットに忠実であることで悪い印象になる事はなく、そもそも元々のストーリーが良すぎるから、やっぱり色んなところで泣いてしまいました😭

特に後半のあるシーンで、両親からアダムの姿が見えなくなっていくところはアカン😭あれは泣くって〜!アダムがゲイであるという今作ならではの設定によって、より一層孤独感が増しているからこそ、このシーンは胸が締め付けられました。

ラスト〜エンドクレジットで流れるフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの「The Power Of Love」ですが、確かに「Keep the vampires from your door」という歌詞が聴こえてきて、作中のセリフとシンクロしてるとは思ったものの、えらいベタすぎるバラードを最後にかけるんやなーと思いながら聴いてました。が、後で調べてみると、メンバーのホリー・ジョンソンとポール・ラザフォードがゲイなんですね。なるほど🧐だから最初の方でアダムが自室でフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドを聴いているシーンが差し込まれていたんですね。勉強になりました!

あ、あとハリー役が、個人的に2023年ベストだった傑作『アフターサン』のポール・メスカルだったとは、全然気付きませんでした😵
KOUSAKA

KOUSAKA