TaKeiteaZy

カット/オフのTaKeiteaZyのレビュー・感想・評価

カット/オフ(2018年製作の映画)
3.0
検死解剖医が解剖した死体の中から出てきたカプセルに入っていた電話番号から、自分の娘が誘拐されたことを知り、市内から遠く離れた島でもひょんな事件から繋がった絵描きの女性と、その解剖医の新米でおかしなバディを組んで誘拐された娘を助け出したい話。

まずね、このバディ役の女性と、主人公の娘さんがいきなり似過ぎていて、開始20分で意味がわからなくなって見返してしまいました。ンモー。これ、サスペンス系好きな人の中で結構評判が良くて、かつ次々と発生する死体と謎が、終盤につれてビシィっと繋がる素晴らしさがあるんだけど、あまりに手が込みすぎていて「いや、もう有り得な過ぎやしないか?」と(こんなん全ての映画に言っちゃダメなことだけど)フィクションのためだけに発生した事象が多くなり過ぎてしまって、端的に言うと異常なほど見辛かった。こちら側がホワイトボード用意して整理していかなきゃいけないレベル。サスペンス作りた過ぎて、必然性とリアリティが薄味になってしまったような。

いや、だからこその作り込まれ方と繋げ方は凄まじい剛力だったし、最後どこでどうやって落とすのか(カット/オフ)がめちゃくちゃチープで逆にちょっと笑っちゃったんだけど、会議室ですごい量のタバコ吸いながら作られた感じが見受けられて、それについては「お疲れ様でした」と素直に敬意を払いたいんだけどね。シンプルな見た目して、極彩色の筋書きにはちょっと酔いが発生するかも。色とりどりの伏線には魅力的なパーツももちろんあるんだけどね。
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