典型的な現代っ子が、秘境の村で過ごす事になると言う、良くあるストーリーではあります。
しかし、だからこそ安心して見ていられます。
見習い教師ウゲンは、ルナナ村に赴任する事になるのですが、ルナナ村に辿り着くまでの行程を、たっぷり時間をかけて描きます。その様子は、ガチのアウトドア(笑)。
風景は確かに美しい。しかし電車もバスも飛行機も、なにそれ美味しいの?レベルの場所。なにしろ水道も無いんですからね。電気はソーラー発電。人口も56人しかいません。黒板も無いです。
主人公のウゲンは、良くも悪くも正直者です。やる気ないのを隠そうともしません。授業初日から遅刻するし、そもそも到着直後に村長に向かって、辞めたい、帰りたいと宣うほどです。前日に教材はトランクの中と言われているのを聞いておらず、教材が無いから授業は自己紹介で終わりにするし。
村民は、そんな彼を丸ごと包み込むように受け入れます。黒板が欲しいと言えば、作ってくれるし。
神かよ…。
セデュとのちょっとしたロマンスもあり、ウゲンも村に馴染み始めます。しかし、彼が待望していたオーストラリア🇦🇺のビザが届いたと言う一報が。更に冬が到来し、さぁ、彼はどういう判断をくだすのか?
子供たちは無垢でかわいいです。彼女たちをみているだけで、ホッコリします。(*´-`)
特にクラス委員のペム・ザム。ヒロインは彼女で間違いないでしょう。
ブータン🇧🇹の映画は初めてでしたが、素晴らしい作品でした。