王冠と霜月いつか

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の王冠と霜月いつかのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

心は燃えました🔥

フジテレビ系地上波で放送されたモノを録画して翌日鑑賞。テレビアニメ版はAmazon Prime Videoで視聴済み。原作も読んでおります。大筋はわかっているので、気になっている、ある部分に注意しながら忘れている部分を確認しながらの鑑賞と成りました。

一応ネタバレ設定としますが、本筋に触れざるを得ない為であり、未視聴の方を配慮しての事ですが、ストーリーに関してではなく、煉獄杏寿郎というキャラクター設定について記して参ります。

煉獄杏寿郎って凄い字面ですよね。鬼滅の刃には数々の凄い字面のキャラクターが登場しますが、最も凄い字面キャラクターは、作者の
吾峠呼世晴先生ですね(笑)…未だに読み方が覚えられません💦

とりあえずそれは置いておくとして、この「煉獄」
カトリック教会の教義で、この世の命の終わりと天国との間に多くの人が経ると教えられる清めの期間の事。
煉獄さんの無意識領域の描写が「煉獄」を表しているのかもしれません。

そして「杏寿郎」振り仮名はきょうじゅろうですが、杏はあんずの杏ですよね。つまり、あんじゅろう→アンジュロ→アンジェロ→エンジェル…天使なんですね。
(よっ!アンジェロ)
天使も色々いるので所説ありますが
ミカエル説が有力のようです。

鬼殺隊の隊士は、炭治郎や善逸でお馴染みの独特な羽織を身に付けてますよね。煉獄さんもそうですが、よく見ると、あれは羽織ではなくマントです。袖が無いんですね。
マントもイエズス会が日本にもたらしたモノだそうなのでその辺りもしっかり設定されてますね。

煉獄さんの母親:瑠火の教えも、それこそ“ルカによる福音書”からの引用だと思われるので、一見遠回りしている設定のようでストーリーを芯の通ったモノにする効果があるように思えます。

「なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか?弱き人を助けるためです。
生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者は
その力を世のため人のために使わねばなりません
天から賜りし力で人を傷つけること
私腹を肥やすことは許されません
弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です
責任を持って果たさなければならない使命なのです
決して忘れることなきように」

回想シーンから、煉獄さんが事切れるまでに、自分は母親の教えを守れたんだろうかと問いますよね。自分はもう間もなく死ぬというのに。そして母親に肯定されてからの笑顔…なんて素晴らしいシーンなんでしょう。

私は、上弦の参「猗窩座」の人間の時のエピソードが凄く好きで(原作にしか書いて無いと思います)、大好きなキャラクターですが…とても複雑な心境です。


まだまだ挙げればキリは無いですが、
鬼滅の刃の古事記や聖書との関わりを調べるのはとても面白いので改めて考察したいと思わされました。なんなら、
日ユ同祖論をモチーフとした
小池一夫先生の「赤い鳩」も再読しようかななんて思います。

新作映画も来年公開が控えていますね。遊廓編と刀鍛冶の里編の融合ストーリーになるのかな?
楽しみです。