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The Great White Silence(原題)
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『The Great White Silence(原題)』に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

4.3
▪️Title : 「THE GREAT WHITE SILENCE 」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1924
▪️JP Release Date :
▪️Production Country:イギリス
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-379 再鑑賞
🕰Running Time:108分
▪️My Review
約100年前の南極探検のドキュメンタリー映像。その映像先ず画質の良さにびっくり、そしてセピアドーンでオレンジ、グリーン、パープルなどに着色され凄く神秘的で美しい映像です。また、サイモン・フィッシャー・ターナーの音楽が非常に幻想的。その時代のペンギンやアザラシ、カモメなどの生態も記録されていて観ているだけで癒されてしまう映像です。巨大な氷山や氷の形成といった南極の幽玄で壮大な景観を写し出した映像は荘厳ですらあります。しかもこれ100年前ですよ、ほんと素晴らしいですね。そして、前半の癒される映像から一転、終盤は南極点へ向かうスコット隊の苦労、悲壮感が漂ってくる映像に。その結末には涙を誘います。
撮影は黎明期において著名な映画撮影家、ハバート・ポンシングによるもので、スコット隊に同行して南極探検の様子を撮影しました。
史実として、当時南極点は人類未踏の地であり、イギリスは国家を挙げて南極探検のチームを組織、海軍大佐だったロバート・スコットを隊長に南極大陸に向けて出発、最終目的地である南極点を目指します。時を同じくしてノルウェーの名うて探検家であるウェリントン率いる探検隊も南極点に向けて出発し、結局経験が豊富だったウェリントンが先に南極点に到達してしまいます。2番手に甘んじたスコット隊は南極点に到達するもその帰路、消息を経ってしまう事になるんですね。。。
本作、「The Great White Silence」は、1924年にハバート・ポンシングが、記録実写映像に字幕、写真、地図、肖像画などを組み合わせ、着色・再編集した映像を、BFI National Archive(英国映画協会ナショナル・アーカイヴ)が最新デジタル技術を駆使し、色鮮やかに蘇らせた、ドキュメンタリー・サイレント映画です。
音楽もサイモン・フィッシャー・ターナー(Simon Fisher Turner)が、当時の蓄音機で探検隊が聴いていたレコードや、南極大陸に向けて乗船したTerra Nova(テラ・ノヴァ)号の鐘の音などを取り入れて作り上げました。モダンで叙情的な音楽がより映像を神秘的に導いています。
前半の南極基地や動物たちの楽しげな映像の後に続く、南極点への厳しい道のり、そしてスコット隊がノルウェーのアムンセン隊に南極点到達の先を超され、失意の帰還の途上、食料が置かれたデポまであと20kmのところで猛吹雪に見舞われ、テントの中で息絶えたというエンディングはやはり涙を誘われます。
ほんとこれ、100年前の映像ですよ!!

▪️Overview
監督: ハーバート・ポンティング
音楽: サイモン・フィッシャー・ターナー
No.20[ロバート・スコットの探検記] 70点

写真家ハーバート・ポンティングは1870年にイギリス南部のウィルトシャー州ソールズベリーで生まれた。銀行家の父フランシスの下で裕福な少年時代を送るも、18歳から4年間勤めた銀行で父の後を継ぎたくないと革新し、23歳の時にアメリカ西部に移住した。カリフォルニアで鉱山労働などを経て果樹園を購入、メアリーという女性と結婚する。しかし、経営能力は父親とは比べ物にならず、結局果樹園経営は失敗に終わってそれを売却し、1年のロンドン生活を経て、今度はサンフランシスコに落ち着くことになる。そこで、彼は長年の趣味であった写真を仕事にすることに決め、人脈を広げたり、様々なコンテストに出品したりするなど活動範囲を広げていった。最初の成功は、1900年にサンフランシスコ湾を撮影した写真がを世界的な賞を受賞したことだろう。その後は写真撮影の以来や日露戦争などへの従軍などを通してアジア地域を撮影して回った。そして、写真を物語に仕立て上げる彼の能力が見込まれて、スコット率いる南極探検隊の専属カメラマンとしての旅が始まることになる。

ポンティングを含めたスコット一行はテラ・ノヴァ号に乗り、氷の張った海を南進していく。道中の船員たちは明るく踊ったり、生物や氷壁に見入ったりと中々楽しそうな様子だ。そのうち、最初の基地に着いて荷物を降ろしていく。彼らが何を持ってきて、どのように使うのかという資料にもなっている。それもそのはず、ポンティングはスコットが生還した後、彼とともに映像や写真を流す巡業で世界中を回る予定だったのだ。そして、同じ理由で、ペンギンやアザラシなど極地生物を間近に捉えた作品でもある。正に『極北のナヌーク』と双璧をなす"極地ドキュメンタリー"といったところか。動物との距離が近すぎる絶妙な嘘くささも同作に近いのかもしれない。

映像が凄い分、本来の目的である探検の説明用に挿入される字幕の長ったらしさに若干飽きつつ、100年前の勇敢な冒険の断片を覗き見ることが出来るだけでも、映像という記憶装置の進歩を肌で感じられるってことなんだろう。こういう作品こそリマスターすべきなんだろうけど、やはり需要がないと厳しいのだろうか。
極北のナヌークに対する南極のこの作品もまた、傑作として君臨する素晴らしい記録映画だった。

ロバート・スコットという軍人探検家の南極探検に同伴した際の景色を主とした作品だが、その光景がどれも美しさと神秘性で溢れており、クルーの面々が映る場面も生き生きとしているから感動的で泣けてくる。

少し文字の解説が鬱陶しく思える箇所もあったが、サイレント期の秀逸な記録映画らしく飾らない美しさが際立っていたので満足感が圧倒的に勝った。