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ファースト・カウのGattのレビュー・感想・評価

ファースト・カウ(2019年製作の映画)
4.0
このまま日本では上映しないのかと思ったくらいに、話題作なのに4年越しの上映。そしてようやく配信となりました。
よっぽど日本人ウケしないのかもと思ってたけれど、楽しみにしていた甲斐がありました。
わかり易いシンプルなストーリーラインながら、無茶苦茶雰囲気が好み!しかもこのクリーンな距離感の友情って、昨今じゃ何だか特別なレア感があるw。

リリー・グラッドストーンの顔も見えたしね。今年知った顔ですから、ある意味遅れて良かった?!ちょい役です(笑)。

オハイオの自然の映像がとっても美しい。そしてとても静か。
そこに時折流れる音楽も長閑です。オルゴールみたいな音や、弦楽器だったり。

シュールなコミックを読んでいるような構図が印象的で、何だかファンタジックな異世界にいるような感覚にさえなりました。
きっと出稼ぎ系アジア人と白人だから、こういう温かな絵になる(まぁ2人とも性格優しいしね)。西部劇の舞台裏的設定だそうで、ある種その男世界から 「爪弾き」された2人って感じ。

毛皮猟のハンターたちに料理人として雇われたクッキー(ジョン・マガロ)は、森で食材を探し回るなかで、中国系移民のキング・ルー(オリオン・リー)と会う。2人は意気投合し、儲けのアイデアが生まれる。一頭の牛から搾取したミルクを使ったドーナツだった。

ケリー・ライカート監督。女性らしい繊細な雰囲気の作品です。他のも観てみたいです。U -NEXTで特集されてますね。また後日観てみます。

追記:昭文社の「地図でスッと頭に入るアメリカ50州」がまたまたお役立ち。オハイオ州のビーバーの毛皮🦫の会話が出てきました。ネイティブvsフランスがビーバー戦争に至った歴史です。
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