ガンの治療薬を開発中の天才医学者は、製薬会社の陰謀により襲われデータを奪われてしまう。瀕死の状態から何とか一命をとりとめた医学者だったが彼は記憶を失っていた。エジプト製のヒューマンドラマ。
誰も観ていないのかぁ(笑)
フィルマークスの紹介ではジャンルがコメディとなっています。確かにコメディチックな場面もあるのですが、どちらかというと不自由ない暮らしをして驕りもあった天才医学者が記憶を失い、底辺の生活に落ちて下層の人達と暮らす内に自分を見つめ直すヒューマンドラマの趣が強いですね。
天才医学者を助ける下層の人達が逞しいというかクセが強すぎる。特にじいさんは直ぐビンタして来る暴力ジジイでちょっとイライラします。
天才医学者も意外にすんなり下層の暮らしに溶け込むのが面白かった。
エジプト映画って一貫性がないというか、かなり物語がフラフラする印象を勝手に持っていますが、この映画も自分を見つめ直すドラマなのか復讐物語なのかラブロマンスなのかハッキリしません。フラフラするのがまたエジプト映画の魅力だとも思いますけど。
中盤は奪われたデータとか記憶を取り戻すとか、そんなのどっか行っちゃっています。
そして思い出したようにガラリと変わる展開。終盤はいきなりアクション映画！でも銃撃戦はなかなか見応えある。歌と踊りシーンもあり、雑多でまあ何時ものエジプト映画かなという印象。
何でアンタ銃の扱い上手いの？ケンカ強いの？あのひょろい男は何なの？ツッコミ出したらキリがない。
まさかこの映画でそう来るとは思ってなかったので、ラストの展開はビックリ！騙された( *ﾟAﾟ)
今まで観たエジプト映画の中では面白かったのと思いますけど、クセがあるのでやっぱりエジプト映画が好きな方か興味ある人向けかなと思います。
