トランスマスター

ホモ・サピエンスの涙のトランスマスターのレビュー・感想・評価

ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)
3.0
♯195 Filmarks試写会
IN 映画美学校試写室(2020年)

♯97(2022年)

33のワンカットの繋がりのない短編映像をひたすら傍観する作品。
そしてこの映画は面白いのか?
つまらないのか?
私の教養のスペックが足りないのか?
この映画を初デートで一緒に観たら相手はどんな顔をするのか?

映画を観ている最中
常に【自分との対話】を体験する76分です。

◆良い点/注目ポイント
・数々の繋がりのない短編映像の中で私好みのシーン3選
『信仰を失った牧師を帰りのバスの時間の都合で追い返す精神科医と看護師』
『雪が降るクリスマス、立ち飲み屋の中で「素晴らしいよな?」と他人に絡む志村けんのような立ち振る舞い』
『鞭打たれながら十字架をゴルゴタの丘へ運んでいる罪人に対し執拗にローキックを打ち込むキックボクシングを嗜んだ女性』

◆改善点
・短編映像の中で私の嫌いな映像3選
『廃墟の空中に浮かぶカップル』
『カフェの前でJD3人が踊ってみた。』
『駅でヒールが折れた女性を新聞を読みながらチラ見するおじさん。』

◆総括
・映画上映後の小野正嗣さん(作家)、桝田倫広さん(東京国立近代美術館 主任研究員)のトークショーを観ないと完全に取り残される程の難解映画。
トークショーの会話の引用になりますが、
・短編小説
・絵画
・統一感
・ナレーションの存在
がこの映画のキーワードだと思います。

またドイツ軍の行軍のシーン以外全て屋内スタジオ内のアナログ撮影という高い技術力に驚かされました。

2021年8月26日
DVDレンタルにて再鑑賞
どのシーンを切り取っても絵画になる。
『JD3人が踊ってみた』はカフェから流れるラジオの曲と彼女達の存在にマッチしていた事に気付きました。

視聴方法
初回 Filmarks試写会
2020年11月11日

2回目 DVDレンタル
2021年

3回目 DVDレンタル
2024年5月17日

-2020年 195本目-
-2024年97本目-