ドルジ

ブラック・レインのドルジのレビュー・感想・評価

ブラック・レイン(1989年製作の映画)
4.0
79点(100点満点中)
〈脚本〉36/45点
 アメリカの破天荒さの化身のニック、陽気さのチャーリー、日本の真面目さを代表する松本といった全く異なる3者が、異国間交流を経て徐々に仲を深めていき、事件解決を目指すという王道ストーリーが素直に熱くて良かった。ニックは途中までムカつく要素が多く好きになれなかったが、中盤のある展開以降は序盤の横暴な様がフリになっていたと気づき、感情移入できた。
 日本語と英語の翻訳のすれ違いを用いたギャグがしばしばあり面白かった
〈演出・撮影〉20/25点
“アメリカから見た偏った日本像”が面白かった。やたら光るネオン、スモークが焚かれアングラ感の強調された街並み、暴走族、デコトラ、至る所に謎の四字熟語…etc。リドリー・スコットはこうした“変な日本要素”を『ブレードランナー』に引き続き描いている。他にも、ラストの舞台が謎の棚田だったり、高度経済成長期の日本を代表するような工事でドンパチしたりと、場所の設定にも拘りを感じた。
〈音楽〉8/10 点 
音楽ハンス・ジマーなんだ。ちゃんと80年代の日本ドラマにありそうなBGMアレンジになっていた。
〈演技・キャスティング〉7/10 点 
今まであんま見たことなかったけど高倉健演技上手い。堅物だが内に熱いものを秘めている刑事を好演していた。アンディ・ガルシアもかわいさが出ていて良かった
〈印象〉8/10
「熱い展開+謎日本要素の楽しさ」でとても楽しめた
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