スローモーション男

ソウルフル・ワールドのスローモーション男のレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
5.0
 やっと観れた!

 ディズニー・ピクサーの新たな大傑作と話題沸騰していた作品で、ずっと観たかったのですがコロナ禍で映画館ではやらず…。

 まず大傑作でした。
こんな子供向け映画なのに、テーマは大人向けなんです。

 ジャズ・ピアニストのジョーは学校の非常勤講師として働き正規の講師として認められるがあまり前向きになれない。そんな時にプロのサックス奏者にお呼びがかかり、プロデビューできることになるがマンホールに落ちて瀕死状態に…。
 彼は死後の世界から抜け出し、生前の世界に行って22番と出会う。

 なんて哲学的な内容でしょうか!!!
人生とは?生きることについてを考える。今の時代、みんな何のために生きているのか分からない…。ジョーはやりたいことがあったのに瀕死状態になるが22番はそれが見つからない…。マザーテレサやコペルニクス、リンカーンにユング、色んな偉人の言葉を聞いてもピント来ない人はたくさんいます。
 そんな22番が現世でたくさんの経験をして少しずつ生きることに楽しみを見つけていく。逆にジョーは今までジャズだけの人生を追い求めていたが22番といて自分の人生をゆっくり考えていく。

 床屋でのシーンやトランペットをやめようとする女の子とのやり取りが、生きることを考えられますね!

 そして意外にも追い求めていた物は掴んだら大したこともない。そういうことは多々あります。肝心なのは他人と自分とどう接するのか。ジョーは最後に22番のために行動を起こします。

 今、22番みたいに自分に価値はないし、何もできない出来損ない、世界はクソだと思ってる人が多いですが、自分の人生振り替えると幸せだった🍀ことはたくさんありますよ!あとは人を信じて飛び込めば良いのです。

『私ときどきレッサーパンダ』『あの夏のルカ』そして『ソウルフル・ワールド』どれも自分を変え誰かのために戦う話ばかりです。
 それがディズニー・ピクサーの素晴らしい物語性だと思います!