「命短し 恋せよ乙女」と歌う渡辺の目から 大粒の涙がこぼれる。
この作品で好きなのが
隣でバースデーパーティーを開いている者たちのハッピーバースデーの曲。
ミイラであった渡辺が生まれ変わった瞬間であるからね。
反対に残念なのが
渡辺が30年間で見た事のない美しさの夕焼けが観れない事。
白黒映画の残念な所ですね。
お葬式のシーンが分からない人が大勢居るのに加えて
日本語なのに 何を言ってるか分からないのもあり
あの場面 長く感じてしまったな。
ブランコのシーンは胸が熱くなる。
序盤で涙して歌ったあの曲を 再度渡辺が歌う。
あの時とは異なる心情である事を感じ
雪が降り寒いだろうけれど そう感じさせない渡辺の姿。
やりきった彼には満足感で満たされていたに違いない。
このオリジナルは 同僚に仕事の姿勢を残した事よりも
渡邊の生きたという満足感の方が強く感じたのよね。
「生きる LIVING」の方は 両方同じくらいに感じたの。
ほぼ同じ内容なのに 見せ方によって感じ方が異なるのが面白いですね。