aaaakiko

少女の髪どめのaaaakikoのレビュー・感想・評価

少女の髪どめ(2001年製作の映画)
4.0
わたし今後一切、アメリカ映画とイラン映画どちらかしか見られませんて言われたらイラン選ぶ。
そりゃ、おもしろい映画といえば、ハリウッド的なテンポの良さとかクールな音楽とか、エモいなんとかとかそれにつきるのかもしれないけどなぜこういうイランの素朴な映画が、たまに見たくなり、しみじみ良いなあ…と思うのは、知らない国の人にもみんな幸せでいてほしいからです。違いますか?
寒い日のお茶の湯気がとてもおいしそう。
みんな働いて、お金をもらって、温かいお茶を飲んで、好きなひとの姿を見れば幸せ。
それ以上のしあわせはありますか。

ラスト付近、泥道と小川とヒジャブの女の子があまりに、あまりにきれいでびっくりした。
ただわたしは素朴を見たくてとか言ったけど、そういうのも変わっていくのでしょう。
イラン国内で抗議デモが続いているように、女の人がヒジャブという意識も変わり、泥水も、こんな素朴な何もない田舎の風景もなくなるのでしょう。
でもそれはそれで良く、みんなが幸せなら、きらびやかなイランの映画もこれからは見たい。
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