symax

T-34 レジェンド・オブ・ウォーのsymaxのレビュー・感想・評価

3.7
1941年、第二次大戦下、東部戦線…

モスクワ赤の広場を目指し進軍するイェーガー大佐率いるナチス・ドイツⅢ号戦車部隊。

前線に到着したソ連軍新米士官イヴシュキン少尉は、味方部隊撤退を援護する為、たった一機のT-34でナチス・ドイツの戦車部隊を迎え撃つ…

砲弾が飛び交う戦車戦は熾烈を極め、一騎討ちとなったイヴシュキンとイェーガー…二機の戦車は相打ちに…

1944年、ヒムラーによりSS戦車師団を任され、屈強な戦車兵を早急に育成せねばならぬ立場となったイェーガー大佐は、SⅢ収容所で捕虜となっていたイヴシュキンに対し、演習の参加を強制されてしまいます。

条件は一切の砲弾を持たず、技術で避ける事…その申し出を受けようが、固辞しようがその先に待ち受けているのは"死"…

しかし、イヴシュキンは演習に乗じてT-34を使い収容所から脱走することを計画し、頼りになる仲間を集め、たった一機のT-34と捕虜四人で、ナチス・ドイツの強大な軍勢に立ち向かうことになるのです…

公開当時から、その評判を聞き観たい観たいと思ってはいたのですが、当時は仕事仕事仕事…ととてもじゃ無いですが、映画鑑賞出来る状況ではなかったので、劇場での鑑賞は叶いませんでした。

ソフト化にはなっていましたのでどのタイミングで観ましょうかねと思っていたら、GYAO!ですよ…観るしか無いでしょうという事で今更ながらの鑑賞。

通常版でしたが、いや凄いですね。
徹底した戦車vs戦車のアクションとスローモーションで飛び交う砲弾…キリキリ…ドン…ドカーン"だけ"と言われればそうなんですけど、雪で泥沼化した野戦や農村に市街地、ラストは橋での一騎討ち等バリエーションに飛んだ戦車戦が散りばめられ、飽きがこないですし、すこぶる展開が早く作品全体に無駄な贅肉が無い分、戦車戦の迫力が活かされ、終始圧倒されました。

私的には主人公のイヴシュキンより、イェーガーの方に格好良さを感じてしまいました。

悪人面なんですけど、戦車乗りとして一本筋を通していて…ただツメが甘いんですけど…そこがまた魅力というか、イェーガーの潔さにはグッとくるものがありました。

こうなると他のヴァージョンも気になりますね。
symax

symax