ゾロ

レ・ミゼラブルのゾロのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)
3.5
ルイ15世の時代の映画を観たので
マークしていた映画を鑑賞

!!
18〜19世紀の物語と勘違い
2018年の話でした…

2018年のフランスと言えば、W杯優勝!!
冒頭からW杯の歓喜に沸いているが
描かれているのは多くのアフリカ系の人達
黒人の男の子達が話す選手名は
エムバペ、デンベレ…
若くアフリカ系にルーツがあるからかな?

物語の舞台は、スラム化した都市郊外

低所得者用住宅に居るアフリカ系移民
イスラム教徒、ロマのサーカス団たち…

更に、混沌としている住民の縮図

宗教、犯罪者、警察官、指導者、私設市長
黒人、白人、移民、ロマ…

正に、一触即発の状態
その街を パトロールする警官は
白人、黒人、新人(余所から来たベテラン)

そして、大人達は賄賂、暴力、脅し…
お互いを侮蔑しながら均衡を保っている

そんな中、子供が事件を起こす…
可愛い小ライオンを盗んでしまう
(パンでは無い)

子供達を守る者も叱る者も教育する者も居ない
それは、彼らの反乱であった

それでも、やはり
盗みはいけないよ…

病むに止まれない理由では無いから
やっぱり、子供が悪い…と腑に落ちない

悪い警官だけど、揉め事にならないように
小ライオンを探す手助けをする姿勢は
悪い人には見えない…
ただ、圧倒的に言葉が足りない…
それは、差別や侮蔑が根底にあるからなのか?



白人の警察官が話す選手は
モドリッチ(クロアチア)で
ベノムのTシャツ

2018年W杯優勝をしたフランス代表は
アフリカ系移民エムバペを中心に
多人種・多民族の選手が見事に
調和しながらプレーした

宗教、人種で分断が進む世界においても
多様性を受け入れグローバルな組織を
形成し一つにまとまる事が"強い"
そんな新しい世界の秩序や常識となり
今後のロールモデルとなり得るか?

当時、そんな記事を読んだ記憶がある

やはり、そんなに簡単では無い…
改めて、痛感させられる
ゾロ

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