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燃ゆる女の肖像のHMのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.8
自分の意志や感情に気付かない方が幸せだったかもしれないが、一度知ってしまったらもう知らなかった頃には戻れない。現実世界では望み通りにいくことは多くないし、女性は特に抑圧を受ける。
絵画や音楽などの芸術は、いつの世も、そんなままならない感情に寄り添うものなのだろう。

抑制された演技で進行し、炎、波、風、窓から差し込む光など、美しくも制御できない自然の方が人物の感情を雄弁に語っているようだった。
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