ぶみ

ワイルド・レースのぶみのレビュー・感想・評価

ワイルド・レース(2019年製作の映画)
2.5
カールサン・カーデル監督、ジョン・トラボルタ主演、製作によるスペイン、イタリア、イギリス合作のドラマ。
ダートトラックレース界のレジェンド、サム・マンローと同じ道に進んだ息子が、父のライバルだった現役ドライバーのチームに移籍したことから生じた確執を描く。
その邦題や、イメージビジュアルから、バリバリのカーアクションものかと思いきや、内容は親子の絆を寄り道なしの直球で描いたものであり、カーアクションはその背景に過ぎず、あまりにも展開が直球過ぎて、前述の粗筋を読んだだけで、結末が想定できてしまう。
肝心のカーアクションも、日本ではあまり馴染みのないダートトラックのせいか、スピード感がまるでなく、今一体誰がレースをリードしてるのか、いつ誰がトップでゴールしたのかが良くわからないのは、レースものとしては致命的。
原題である『Trading Paint』も微妙ながら、B級臭たっぷりの邦題も、レースが全くワイルドではないだけに、かなり残念。
トラボルタは安定感抜群だが、彼の魅力だけで観るには、少々つらい一作。

これが900馬力の咆哮だ。
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