“ドル三部作”に続いて“ワンス・アポン・ア・タイム三部作”の3作目！
エクステンデッド版を鑑賞。
ならず者が跋扈していた西部開拓時代から時も移り変わり、ギャングスタが跋扈していた禁酒法時代を中心とした近現代のアメリカ社会の姿を描いた集大成。巨匠が幼い頃から憧れた“アメリカ”が、歴史の流れの中でいかに変容していったのか。そこに男同士の友情や裏切り、復讐をも織り交ぜていく。
あらゆる時間軸を行ったり来たりする虚実入り乱れる構成。そうすることによって“真実”そのものも曖昧なものになっていく。その曖昧さ、真実の不確かさは、まさに“アメリカ”そのものでもあるのかもしれない。ラストカット、阿片窟にたどり着いたヌードルス（ロバート・デ・ニーロ）のあの壊れてしまったかの様な微笑みが圧巻だった。
