niconico

風の電話のniconicoのネタバレレビュー・内容・結末

風の電話(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

英語字幕の日本語音声で観ました。字幕は字幕作成者の解釈に誘導されるので、実際の作品と少しずつズレが生じてしまう。
森尾とハルの別れ際、森尾が「大丈夫。」とハルに言います。これは、森尾がハルに言っている言葉ですが、私には、森尾が自分自身にも言い聞かせている言葉のように感じました。これは受け手の感じ方次第で変わると思うのですが、この字幕の主語は「You」なんですよね。「You're alright (だったかな?)」。これだと余白がなさすぎて残念だな、と思いました。日本映画は余白があってナンボだと思うのです。

さて、作品自体は、というと、、、
かなり唐突にクルド問題をぶっ込んできた時は、なんだこりゃ???(呆)と、一度試聴をやめましたが、なんとか最後まで観ました。

とにかく俳優陣の演技が素晴らしい!特に西田敏行さんの本場の福島訛り(訛りって今は差別用語?)が格別で、作品をピシッとまとめてくれた気がします。森尾もお母さんもハルもとても綺麗な東京弁を話すので少し違和感がありました。そこに西田さんの方言が加わると一気に説得力が増すというか。実際福島の郡山出身なのですね。納得の実力。

あと、不思議な雰囲気のモトーラさん、装苑のモデルさんだそうで、まさにザ・装苑て感じの風貌でした。

感想が纏まらないので終わります。
niconico

niconico