ひらさま

夕陽のギンコーマンのひらさまのレビュー・感想・評価

夕陽のギンコーマン(1966年製作の映画)
3.8
未見マカロニ
「夕陽のガンマン」が公開されて大ヒットした直後に製作されたパロディウェスタンコメディ
どーせキワモノ(いや、マカロニ自体キワモノだけど…)と微塵も期待していなかったのに、すっかりと楽しめちゃった
冒頭は「夕陽のガンマン」のオープニングをそのままパロっており、早くもそこでハマっちゃう
どーもこの手が好物なもんで…
ギャグはベタベタでコテコテながらテンポと間が良くて結構笑える
主役はイーストウッドもどきの銀行マンがランドー・ブッツァンカ
本国じゃ人気のコメディアンだったらしいが、日本じゃほぼ無名
「黄金の七人1+6エロチカ大作戦」の主役でしたね、当然泥棒モノかと思って観に行ったら、何やら凄いモノを持つ絶倫男を巡る艶笑コメディで、詐欺だ!と叫びたくなる邦題でしたっけ
その凄いモノ?の持ち主役がブッツァンカ
リー・ヴァン・クリーフもどきはライモンド・ヴィアネロ…知らない人です
ちっとも似てないけどなかなか良い
ジャン・マリア・ボロンテもどきのエリオ・パンドルフィも全く知らないながら、この人は3人の中じゃ1番本人に似てる?
ヒロイン役の女性は美人でスタイルも抜群、情熱的でエロティックなダンスも披露
本作には勿体ない(笑)
ラストはあのオルゴールが鳴り止んだら撃ち合う決闘シーン
でも鳴り止まないんよ、オルゴール(笑)
恐らくは短期間で慌てて準備して速攻で撮影したかと推測されますが、セットも本格的でチープさは皆無、カメラワークも手抜きなしの堂々たるもの
良く出来た掘り出しモノです