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サスペリア PART2 完全版のkazu1961のレビュー・感想・評価

サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-245 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋クライマックスに向けてのショッキングな殺害のシーンにはダリオ・アルジェント監督ならではの美学すら感じます。『サスペリア』(1977年)より前に製作されたにも関わらず、日本での公開が後になり、『サスペリア』のヒットに乗じた興行的事情でつけられたトンデモ邦題『サスペリア PART2』ですが、ダリオ・アルジェント監督の作品と言うだけで『サスペリア』には全く関係性のない作品で、ホラーですらありません(笑)。

🖋それでも個人的には『サスペリア』を超える秀作と認識し何度も観ている作品です。アルジェント監督ならではの美学すら感じる殺害シーン、人形など小物の怖い演出、そして耳に残る、本作で初めてアルジェントとコンビを組んだゴブリンの音楽が耳から恐怖を与えてくれます。

🖋そして本作もを有名にしたのが“視覚トリック”。すでに真犯人が登場しているにも関わらず、それに気がつかずストーリーが進む(主人公目線で重要なものを見ているのに見過ごしている。。。)というトリックは「映画秘宝EX最強ミステリ映画決定戦」での「ミステリ映画オールタイム・ベスト10」でも第1位に選出されるほど高く評価されています。

🖋全く『サスペリア』には関係ないアルジェント監督のホラーではないジャッロ映画、なかなかの秀作です。クライマックスからの描写は初見の時はトラウマ級でしたね。。。全体的にイタリア映画ならではの色彩感覚も素晴らしいですよね!

😨Story:(参考: yahoo movies )
女予言者が殺されたのを手始めに連続殺人が発生。事件に巻き込まれたピアニストは謎の犯人像に迫るが……。

🔸Database🔸
・邦題 :『サスペリア PART2』
・原題 :『Profondo rosso』
・製作国 : イタリア
・初公開 : 1975
・日本公開 : 1978/09/23
・上映時間 : 126分
・受賞 : ※※※
・監督 : ダリオ・アルジェント
・脚本 : ダリオ・アルジェント、ベルナルディーノ・ザッポーニ
・原作 : ※※※
・撮影 : ルイジ・クヴェイレル
・音楽 : ジョルジオ・ガスリーニ、ゴブリン
・出演 : デヴィッド・ヘミングス、ダリア・ニコロディ

🔸Overview (参考:映画. com )🔸
イタリアンホラーの旗手ダリオ・アルジェントが、連続猟奇殺人事件に巻き込まれたピアニストが謎の解明に挑む姿をショッキング描写満載で描いたサスペンススリラー。ローマで開催された欧州超心霊学会で、テレパシーの能力を持つヘルガが突然悲鳴をあげた。彼女は会場内に恐ろしい殺人犯がいることを告げる。その後、ヘルガは自宅アパートで何者かに襲われ惨殺されてしまう。悲鳴を聞いて駆けつけたイギリス人ピアニストのマークは容疑者を目撃し、事件の真相を突き止めるべく奔走する。出演は「欲望」のデビッド・ヘミングス、アルジェント監督の公私にわたるパートナーのダリア・ニコロディ、「恋人のいる時間」のマーシャ・メリル。日本では同じアルジェント監督の「サスペリア」が大ヒットしたことを受け、「サスペリアPART2」の邦題で1978年に公開された。2021年6月、4Kレストア版ブルーレイ発売を記念して、シネマート新宿・心斎橋でリバイバル上映。
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