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82年生まれ、キム・ジヨンのmkのレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
3.8
鑑賞から1年経ってしまい、あまり内容を覚えてないけれど

今もなお蔓延る家父長制が生む現象たち、、韓国と日本はすごく似てるなと思うけど、この問題を直球で批判し、訴えかける作品が生まれ、ヒットして映画化されている点で、日本より相当進んでいるなと感じた。

コン・ユ演じる役が絶妙。所謂「いい夫」だけど、でも結局は家父長制を体現していて、性差別を生む歯車の1つだぞ、ってことを突きつけている。フェミニズムに全く関心がない人はそもそもこの映画を観ないだろうけれど、自分は性差別に加担していないと自負している世間の「いい夫」や男性たちに、グサッと刺さって欲しい。

しかし、私自身が、こういう映画を観たところで、現実を突きつけられるだけというか、ただただ悲しくなる。そうやって虚しい思いをしたくないから、自分の生活圏も(広い意味で)付き合う人も、選んできたし、そのおかげか、性差別を自分の身でもろに感じた経験は殆どない。でも、やっぱりこの社会にいれば、女性であることが生きづらさに直結するし、そんなの重々承知だから、その現実を突きつけないでくれ!となってしまった。女性の連帯を感じるシーンがあったのは、とても良かったけれど。
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