ゴトウ

最強殺し屋伝説国岡 完全版のゴトウのレビュー・感想・評価

2.9
面白くなるまで長い…というか、面白さが90分の中で散らばりすぎていてちょっとしんどかった。ちょっとずつ分割して観た。「『ベイビーわるきゅーれ』のために阪本祐吾が殺し屋に取材している」という設定のフェイクドキュメンタリー、ドキュメンタリー「っぽく」しようとすることすら放棄しているように思われる部分も多々あった。何台カメラあるんだとか、なぜ流れ弾の一つも当たらないんだとか、その辺もあえてのギャグなのかなんなのかわからないゆる〜いノリ。

「一般人には見えないところでプロの殺し屋たちが暗躍しているのかもしれない」という話ですらなく、余裕で一般人が巻き込まれて大量に死んでいる。一通りのアクションの後、「空気的にあっち行きにくくなっちゃいましたね…」と来た道を引き返し始める感じとか、ユーモアのノリは確かに『ベイビーわるきゅーれ』も思い出す。やりたいことは確固としてあるんだろうなという感じはしたが、やりたい放題するとこんな風になるのかなあ。M-1の悪口言うシーンは入れるけど誰にどんな悪口言ってるかは全部ピー音なのが関西学生NGラインを守っている感じがして笑えました。殺し屋組織の話とかは『ベイビーわるきゅーれ』に出てきてない部分もあったりしたので、出張弾薬販売とかがベビわる3に出てきたら面白いですね。異常殺し屋世界で取材して作られた(という設定の)ベビわる、となると国岡さんが雑魚殺し屋役でカメオ出演したとも取れて味わいが増す。

クスノキ前、ルネ脇、河原町、木屋町などなど、見慣れた景色がたくさん出てきて懐かしい気持ちにもなりました。
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