「ギャスパール、結婚式へ行く」(2017年、仏)MyFFFにてオンラインで視聴。
家族コメディと思ったら、家族を解放する映画だった。
放蕩生活中のローラは、偶然出会った青年、ギャスパールから、再婚する父親の結婚式に擬似恋人として参加してほしいと頼まれる。実家は動物園を経営しており、2人を待ち構えるのは風変わりな家族たちだった…。
年中、熊の皮を被り、自分はクマと思っている美人の妹コリーヌ(一番ヤバい)、全裸でドクターフィッシュ三昧の父親。
人間=動物/野獣。野性、獣性のメタファーなのか、動物的な演技や、セックス、男女共に全裸シーンがたくさんあり印象的(ほとんどモザイク無し…)
嫉妬心から麻酔銃で兄の彼女ローラを狙うコリーヌ。その顛末は結果的に彼女を自由にしたのかも。
家族のある決断は彼ら自身を解放するとともに幸せに向かっていく。そして未来の光を見つけるギャスパールとローラ。
ラストの列車のシーンは希望があり良い。
ラストの「家族より愛せる人に出会うのが人生で一番難しい」という台詞がいつまでも心に響く。