健一

家族ゲームの健一のレビュー・感想・評価

家族ゲーム(1983年製作の映画)
5.0
キネマ旬報が2019年に発表した
『1980年代の日本映画ベストテン』にて見事 第1位 に輝いた作品。

BSで放送していたので録画して鑑賞。

遠い昔に『ゴールデン洋画劇場』で 観たような?観てないような?
記憶が曖昧なので今回 再(?)鑑賞😅。

息子の高校受験のために雇った家庭教師がやって来たことで、一家に巻き起こる騒動を描いたシュール・ホーム・コメディ🥸。

もう最高!!!!
めちゃくちゃ面白かった。是非 平成生まれの人に見てもらいたい。
昭和って こんな時代だったんですよ!😂
昭和の闇を『ゲーム』とみなす この意地の悪さ!
その痛烈な皮肉が大ヒット!TVドラマにもなってましたね。

横一列になって家族で食事をするシーン。
現代のコロナ禍を予知させるような なんとも不気味なシーン。
外からの見た目は立派で巨大な集合住宅。
しかし中は 超狭い ただの団地。
私も実家が狭い団地だったので、この切なさ!胸に突き刺さります。
我が家も横一列ではないですが、私と姉と母は居間で、父は別室で食事をしてました。狭いので😂。

80年代を象徴するワードがたくさん出てきて この時代を生きて来た私を存分に楽しませてくれる。
①先生たちが異様に凶暴😂。
今じゃ考えられない先生達の発言、行動。
②目玉焼き🍳チュルチュル😂。
よく真似してました😅。目玉焼きの黄身だけを先に口をつけて 吸うんです😂。
③飲み物一気飲み。
本作で松田優作がやっていてHOTでもコールドでもなんでも一気飲み😂
④豆乳
当時めちゃくちゃ流行ってました。
我が家も冷蔵庫は豆乳だらけでした。
⑤コブラツイスト
プロレスブームが当時巻き起こっていて小学生から酔っ払いのおじさんまで みんなコブラツイストやってました😂。

キャスト達の怪演も素晴らしく特に松田優作と伊丹十三のふたりが最高!
伊丹十三は自身の監督作になぜ松田優作を起用しなかったのだろう?
この ギクシャク なふたり。映画史に残る名演でした。

シュールな笑いが懐に突き刺さる日本映画の最高傑作!
是非、ご堪能あれ。

ちなみに わたくしの
『1980年代日本映画ナンバーワン』は
「マルサの女2」です!😃
健一

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