マッターホルン3

クーリエ:最高機密の運び屋のマッターホルン3のレビュー・感想・評価

3.3
歴史の裏側にある勇敢な市民の話。一介のセールスマンのウィンのとる決断にこころから尊敬の念をもち、また非情で、愚かなリーダーの国に生まれてしまったペンコフスキーの悲しくも尊い行動に同情と共感を持ちました。
二人の勇気ある決断を支える人々の無力感や冷血ぶりに、なんとも言えないこの世のやるせなさを感じます。こうして築き上げられたデリケートな平和が、今も同じように愚かな指導者によって壊されているのを目の当たりにしている今、胸の奥が痛くてやるせなさしか感じられない映画になってしまいました。