これはすごく力の入った、飾らないいい映画でした。ドキュメンタリー風に、ハーヴェイ・ワインスタイン事件を報道した記者たちの心情を映していくのだが、女性としての現実社会、つまり出産に伴うストレスとか、家庭を持ちながらの仕事の難しさをよくあらわしていて、共感もできるし、私はただただ尊敬の念をタイムズの記者たちにもちました。
幸せだなと思うのは、会社としての覚悟が、ボスたちにあって、お互いを信頼し合ってのびのびと仕事に没頭できる環境があるということ。これは、ワインスタイン事件を扱う部署が特別ではないのだろうけど、いくらニューヨークの会社だからといって、簡単ではないと思う。
事件そのものは、今日本で報道されているジャニーズや、タレントの性加害問題と同じ構造なのだろうと思う。加害者が守られることのない刑罰が下ってほしいと願うばかり。
俳優が素晴らしくて、その場にいるかのような臨場感を楽しんだ。