何も知らずに鑑賞してしまって、訳がわからなかった。
こんなアニメは見たことない、というのだけは確か。
ミニ解説がついていて、「これをみるともう一度観たくなる」とあったのだけど、その通りでもう一度観てしまった。
チリ南部のドイツ人集落にマリアという娘が暮らしていた。
ある日、ブタを逃がしてしまった彼女は、罰に耐えられず脱走してしまう。逃げ込んだ家で出会ったのは、2匹の子ブタ。一緒に暮らし始めるが・・。
これがなんとも言えない不気味なアニメーション?で描かれる。
背景にあるのはチリの独裁政権時に、元ナチス党員が立ち上げた教団施設
「コロニア・ディグニダ」。これすら知らないと全然ついていけなかったが、解説を聞いてから納得。
マリ〜ア〜、のオオカミの声が響くなあ。
最後はオオカミさん助けて!と、逃げ込んだはずなのに、実は手中で遊ばれていただけ、みたいな、逃れられない時代の恐ろしさが伝わってきた。
こんなの作るのにどれだけの手間がかかるのだろう。
解説していた2人も中南米の芸術とアニメーションオタクっぷりで楽しかった。ちょっと解説がないと厳しい。劇場でいきなり観なくてよかったのかもしれない。
すごい映像体験であることは確か。