真っ黒こげ太郎

バイバストの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

バイバスト(2018年製作の映画)
4.3
夜が明けるまで殺し合い!!!!

朝まで戦い続け、夜も更けニワトリの鳴き声が響く…。



麻薬戦争真っ只中にあるフィリピンのマニラで、麻薬王のビギー・チェンが高跳びするという情報が入る。
フィリピン警察麻薬撲滅部隊はビギーが高跳びする前に逮捕するため、取引場所へ特殊部隊が強襲を仕掛けることに。

だが取引現場がスラム街に移され、更には特殊部隊は麻薬組織の襲撃に遭ってしまう!!
更に特殊部隊のとばっちりを受けた住民たちも不満を爆発させ、攻撃を仕掛けてきた!!!
麻薬組織やスラム街の住民による絶え間ない攻撃を受ける特殊部隊員。
果たして彼らは脱出できるのだろうか…。



警察部隊と麻薬組織やスラムの住民との死闘を描いた、フィリピン産のバイオレンス・アクション。
監督は「バトル・オブ・モンスターズ」「牢獄処刑人」等、作品が結構な頻度で日本に輸入されているエリック・マッティさん。

話は単純、麻薬王をとっ捕まえるために警察と組織&住民が大バトル!!という超シンプルな内容。
「主人公の女性の過去が…」とか「実は裏に黒幕が…」的なドラマもありますが、基本は敵との闘いまみれ!!!
ぶっちゃけ、スラムが舞台になった「ザ・レイド」的なお話で、本編の内容も思いっきり「ザ・レイド」を意識しています。wwwww


アクションのない場面は前半40分に固まっているので、それまでは結構退屈ですが、そこを過ぎると後は最後までひたすらアクションのオンパレード!!!
銃撃戦に爆破に格闘戦と、あの手この手で様々なアクションを展開!!!

格闘アクションは「ザ・レイド」程のキレはないものの、泥臭く殴り合う肉弾戦シーンは見事。

アクション演出も周りの道具を上手く武器にしたり、やたら頑丈で大暴れする男が味方にいたり、ワンカットで暴徒たちとの逃亡&戦闘を描くなど、バリエーション豊かで最後まで飽きずに楽しめる。
(個人的にしぶとく戦うハゲ頭の人が良かった。w)

敵も麻薬組織だけじゃなく住民側がひたすら絶え間なく襲ってくるので、ひたすら休みなくアクションが続く!!!
ドンパチも満載で、アクション好きならお腹いっぱいになる事間違いなし。

スラム街の雰囲気や貧困を感じさせるショットなど、フィリピン特有の雰囲気もしっかり描かれており、社会派作品としても中々しっかり描けている…と思う。w
(そういえば本作の監督のエリック・マッティさんの「牢獄処刑人」も貧困層のお話だったなぁ。)

他のアジアアクションに比べるとこなれてないない所もあるが、ひたすら泥臭いアクションやドンパチを描いたハード・バイオレンス・アクションの秀作。

マイナーな作品だが、アクション映画好きなら観ておいて損はないぜ!!!


しかし、エリック・マッティさんの作品、気が付いたらレンタル出来る作品を全部見ていたとは…。w
ヒーローコメディにモンスターバトルにバイオレンスアクション…。
こうして見ると幅広い作風だなぁ。w