ダメハム

国家が破産する日のダメハムのレビュー・感想・評価

国家が破産する日(2018年製作の映画)
3.8
2018年のチェ・グクヒ監督作品。1997年のアジア通貨危機による韓国の国家破産までに残された7日間の奔走を三つのエピソードで同時に描く。
IMFとの攻防の内情はどこまで真実か分からないが、普通にエンタメとして非常に面白い。専門用語が飛び交う複雑な内容でも、富める者と貧しき者の構図で分かりやすく描いた手腕は見事。今現在も広がり続ける格差に、この問題の根深さが色濃く残ったまま終わるのが印象的。

それと、韓国人役者の英語の演技もうまいし、海外の第一線で活躍する俳優ヴァンサン・カッセルを起用したり、とても本格的。それに対して日本は、本業が俳優じゃない外タレを積極的に起用したり、日本人役者のカタカナ英語で満足したりと、映画に対する姿勢がこうも違うのかと愕然とした。
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