そうま

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのそうまのレビュー・感想・評価

4.0
『アバター』の様に圧倒的な立場からの破壊や虐殺によってではなく、宗教や文化がじわじわと先住民たちを侵食していき財産を奪っていく様を一つの家族にフォーカスし、あまり語られることの無かった史実に基づき、侵略の歴史というアメリカの暗部を切り取る。
FBIの捜査官ではなくアーネストを主人公に据えるという原作とは違う語り口と、ディカプリオとデニーロの怪演も相まって、凡庸な悪こそが最も身近で最も怖いということを突き付けられる。

俳優の演技のおかげなのか、演出なのか編集なのか、ともかく3時間半退屈せずに心地よく観ることができてさすがスコセッシだと思わされた。
そうま

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