ダメハム

元禄忠臣蔵 後篇のダメハムのレビュー・感想・評価

元禄忠臣蔵 後篇(1942年製作の映画)
3.7
1942年の溝口健二監督作品。
討ち入りの場面が全くないのが特徴。そこを楽しみにしてたんだけどなあ。唐人にあらず日本人であり、日本の侍としての心を第一に考える徳川綱豊の会話は原作どおりなんだけど、また世相を反映してるように感じる。吉良を討つか浅野家再興かのジレンマ、切腹前の余興を楽しむ赤穂浪士たち、おみのの自害、大石内蔵助の死出の旅路が美しい構図で、とても上品に描かれてて満足。

忠臣蔵の映画を見たのはこれが初めてだけど、これを超える作品を見つけるのは難しいのでは?
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