相原

夜の来訪者の相原のネタバレレビュー・内容・結末

夜の来訪者(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

なかなか引き込まれる……!
特に「我々は本当に、同じ女性について話していたのか?」というセリフあたりがめちゃくちゃ予想外で、すっごい面白かった!言われてみたら確かに同じ写真を二人で見たりしてないな、ってなったし、その後まだどんでん返しがあって驚いた。
ただ、エヴァ(ソフィー・ランドル)がただただ可哀想、というわけでもないとは思った。弟・エリック(フィン・コール)に襲われた!というのも、確かに強引だったかもしれないが、お金がないとはいえそういうバーに来ていて、部屋にまで一緒に行ってから突然抵抗した、というのはエヴァがただの被害者とは言い難いと思った。妊娠したのもそのときじゃなくてその後何度か普通に会ってたからだし、妊娠したから捨てるじゃなくてちゃんと結婚しようとしてたしお金も渡そうとしたし、と、そこまで酷いとは思わなかった。
母・シビル(ミランダ・リチャードソン)がしている慈善団体でも、エヴァが断られた!酷い!となっているが、最初に「バーリング夫人」と名乗るわ、妊娠してます相手は言えません(相手が弟だと言っていない)だの、次は偽名(アリス・グレイ)を名乗るだのとしたら、断られるのは妥当だと思った。母の言っていることはだいぶまともだと思う。
婚約者ジェラルド(クロフト- カイル・ソラー)に至っては、エヴァに何も悪いことしてないのでは、と思った。不誠実だったのは婚約している相手のシーラ(クロエ・ピリー)に対してで、関係を清算するときに少なくとも4ヶ月は過ごしていける大金をあげてるし。エヴァはそれを海の見える街でジェラルドとの思い出を振り返って過ごすのに使ったけど。その間に働き口を探すこともできたんじゃ、と思う。
そのへんはモヤモヤしたけど、どんでん返しは面白かった。あと役者が皆上手かった!
ジェラルドが浮気した話を告白してるときに、父・アーサー(ケン・ストット)にも効いてるのが面白かった。ちょくちょく母に睨まれてたのに笑った。
相原

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