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暗数殺人のmatchypotterのレビュー・感想・評価

暗数殺人(2018年製作の映画)
3.6
久しぶりの韓国映画、最近気になってたやつだからテンション上がる。酔っ払ってるだけかも知れないけど。

キムユンソクとチュジフンのタッグが贈る犯罪サスペンス。どっちもハマり役。

麻薬の捜査官で別件で聞き込みに勤しむ現場刑事キムユンソク。

その聞き込み相手だったはずが、恋人殺しで聞き込み中に突如逮捕されて警察に証拠を捏造されながら嘘の供述で抵抗しながら突然「他にも7人殺してる」と拘置所で自白し始めるチュジフン。

証拠もなく、誰からも信用されてないチュジフンの謎の自白に妙な信憑性を感じ、その自白だけで周りの反対を押し切り過去の捜査を掘り返し始めるキムユンソク。

猟奇的な複数の殺人を理路整然と正確にキムユンソクだけには伝えるチュジフン。

その供述通りに出てきた死体だったが、、、突如として、供述を反転、「自分は運んだだけだ」。

彼はなぜ一介の麻薬捜査刑事にだけ自白し、証拠を掴ませ、その上で犯行を否認し始めたのか、、、。

やたらと事細かに細部まで供述しながらも、自分の自白のみで捜査する警察に嫌味を言いながら、急に容疑を否認したり、まったく掴みどころがないチュジフンの目的とは、、、。

この2人の留置所での面会でのやりとり。

彼が自白したことの意味。
お互いに平然を装いながら面会という体で穏便を装って取り調べをしながら内心は剥き出しの駆け引き。

ただただ真っ直ぐに真実を詳らかにしたくてこの事件の解明1本に警察人生を賭けた刑事と、殺しの罪に対して打算的に減刑を狙いこの刑事に目を付けたサイコパス。

これが実話ベース。
何が本当で何が嘘か。どちらも人生を賭けた我慢比べ。

やはり韓国。サスペンス性と人間ドラマ、犯行の描き方が秀逸。

この2人がそれぞれ背負ってきて彼らの人間性を形成する背景がちょこちょこ出てくるが、そこをもっと描いてくれたらもっとこの駆け引きにのめり込める気はした。

とはいえこの2枚看板、さすが。
表情による主張が絶妙。何も語らずとも何かを伝え合ってるやりとりがとても印象的。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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