sanyaaan

ぼけますから、よろしくお願いします。のsanyaaanのレビュー・感想・評価

3.7
【現実を突き付けられる、高齢者の認知症と介護】562

《感想》
87歳でアルツハイマー認知症と診断された母親とそこで家事を支える95歳の耳の遠い父親。

認知症になる少し前からの映像だが、
映像が終わる頃には、結構な進行度合。
何も出来ず歯痒い母親と支えても耳が遠いので不都合が生じる父親。

それを近くでみながら支える娘。
きっと映像に無いところでは、かなりの苦労があるのだと思う。
良い所を切り取って100分に纏めても
十分に辛さは伝わります。

幸い、自分の家族には認知の家族はいないが、明日は我が身と思いながら見てしまう。
30年後、子供のいない私ども夫婦はどの様な道を辿るのだろうか。

人間、誰しも年老いて行きます。
人に迷惑を掛けるのが当然となった歳に
自分がどうあるべきか、又どうやって人を支えられるのか考えさせられる一本になります。

疑問点
何故、おじいちゃんは補聴器をつけないのだろう?
色々な理由はおありなのだと思いますが
おじいちゃんの補聴器があれば、改善できる事も多々ある様に思えました。。

この映画、ドキュメンタリーなのでかなり現実的で重いと思います。

《物語》
2018年日本映画。
2016年9月にフジテレビ「Mr.サンデー」で特集され、2017年10月に継続取材した続編がBSフジで放送されたドキュメンタリーを、更なる追加取材と編集作業により完全版として劇場公開した作品です。
87歳でアルツハイマー型認知症を患った母を介護と慣れない家事で支える95歳の父。本作が長編監督デビュー作となるテレビディレクターの信友直子はそんな両親の姿を克明に追っていきます。
(以上「映画ウォッチ」より)

監督
信友直子
出演者
信友良則
信友文子
信友直子

《こんな話》
・田舎の両親の高齢化
・母親の認知症
・ドキュメンタリー

《関連する映画》
・ファーザー(認知症)
・長いお別れ(認知症)
・ぼけますから、よろしくお願いします。part2
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