もめん豆腐

ラストレターのもめん豆腐のネタバレレビュー・内容・結末

ラストレター(2020年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

岩井監督の描く女は『Love Letter』の時もそうだったけど、気持ち悪いったらありゃしない。昭和初期の女か?とゾワゾワする。いや、昭和といったって市川崑監督の描く女像は強かったから彼の個人的な趣味だろう。岩井監督って、歌だと「恋の奴隷」「昭和枯れすゝき」「部屋とYシャツと私」が好きそう。この映画を観てそんな風に感じた。常に受け身で流れ流れて、自分の意思はどこへ行った!?って女が多い。そんな女があてくしの個人的に苦手なタイプ。絶滅してしまえ!
この姉妹も二人とも意志薄弱。意見をはっきり言わない。妹は夫に、姉はパートナー?に、従属的で、意見もせず、付き従う。現代に生きてる姉の娘さえ「もっと早く迎えに来てくれたら…」。いやいや、娘よ、何故会ったこともない男に助けてもらう気満々なんだ?だいたいよく知りもしない大人の男を誰もいない家に入れたらアカン!!!おばちゃん、怒るよ!!!
脚本に穴が多くて辻褄も合わない。「連絡先がわからなくて…」って、本に版元の電話番号が書いてあるんだからそこへかけるよね、子どもじゃないんだから、それくらいの知恵はあるはず。最後まで乙坂が妹だと気づかず連絡を取り合うのなら、やり取りにも合点がいくのだけど、後半に「いや、わかってた」となると、ではなぜ妹に告白したのか?とか、なぜ本人が来てないのかという最重要事項にも触れずちんたらぽんたらやり取りしていたのか?とか。ってことで、どうやらお気持ち映画らしい。
唯一まともなセリフだったのは、クズの本懐役のトヨエツが吐いていた。上っ面のセリフばかりが宙を浮いてる中で、腹から出たセリフ。
「一人称はお前じゃないからな」。
結果 乙坂って男は、結局何もしてない。
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