KEGURI

15年後のラブソングのKEGURIのレビュー・感想・評価

15年後のラブソング(2018年製作の映画)
4.0
魂のゆくえみたいな葛藤するイーサンもたいへん好きなのですが、この映画のイーサンは「どうしようもないけど絶対に嫌いになれないしいつのまにか恋に落ちているダメな中年」というこれぞイーサンホーク!って役で最高でした…。欠点だらけの人間をこれでもかというほど魅力的に演じるイーサンは流石だなと…。
というかイーサンと歌の親和性が良すぎる…。演技も歌も何もかもできるとか天才か?天才で〜す!推しが天才
アニーは、子どもを持たないまま過ごしてきた15年を無駄にしたと後悔していますが、きっと子どもを産んでいても少なからず後悔はすると思うし、人生の選択というのは難しいものだなと思いました。
人生は自分の望みを叶えるにはあまりにも短くて無駄にする時間なんか一秒たりともないはずなのに、無為に過ごしてしまう。時間を無駄にしないためにはチャンスを掴んで前進することが必要だけれど、受け身ではチャンスはやってこないし、偶然訪れたチャンスを逃すともう二度とその機会は巡ってこない。そういう人生の中で、後悔しない選択をするにはどうするのが最適なのだろうかと思いながら観ていました。その時がチャンスだったなんて、たいてい後から気付くものだし、時間を無駄にしてしまったのら、タッカーが言うようにその重荷を減らすことが大事なんですよね…。無駄にした時間は戻ってこないし、それなら重荷を減らして前に進むのがいい気がします。
アニーとダンカン、特にダンカンは子どもを産み育てることが大人になることだと言いますが、親業をしたタッカーは別に大人になってないしな…と思いました。ダンカンを見てると、厄介なオタクにならないようにしないと…と感じます。
この映画を数年後、それこそアニーと同い年になってから観たらまた違う感想を抱くのかな。
あとジャクソンがはちゃめちゃに可愛いので…あんな純粋な瞳で首を傾げられたら、なんでも買ってあげちゃうな…。
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