相原

THE GUILTY/ギルティの相原のレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
4.0
ずっとコールセンターの場面でほぼ少数の人しか出てこないのに、めっちゃハラハラしたし、まさにその場で誘拐事件が起きてるようなすごい緊迫感だった。
誘拐事件の捜査を描きながら、説明せずともアスガー(ヤコブ・セーダーグレン)の性格がこちらに伝わるのが凄かった。短気で、正義感はあるけど暴走しがちで、思い込みが激しく、報連相ができなくて、悪い人じゃないからこそ、余計行動が裏目に出てたちが悪いみたいな。そばにはいてほしくないタイプ。
ところどころでちゃんと伏線を張っていて、「あれ?今のおかしくない?」と違和感を感じさせるのが上手かった。電話先の発言をよく聞いていると、説明される前に、ちゃんとこちらでも真相に気づけるようになっているのが凄かった。
何より、関係のない誘拐事件とアスガーの過去とを絡めるのが上手くて、真相がものすごく皮肉が効いていた。「悪い奴」と、片面からだけの限られた状況では言えないのだと言うことが描かれていて、とてもよく出来ていた。
相原

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