このレビューはネタバレを含みます
印パ独立の際に、インドに残ったムスリムの苦悩が描かれます。職も家も追われ、大事なものを失い続け何も無くなっていく。こうも宗教対立というものは悲しみをうみますか。
ムスリムだからと何度も落とされる就職面接で息子が言われる言葉 「君たちはここで時間の浪費をしている」が、心に残ります。
貞操を奪ったのにパキスタンで別の女と結婚する男。失ったものの大きさに死を選ぶ女。
高級なサリーを100ペニーで買い漁る逃げた者と、たった7ルピーを得るために靴を売り歩く残った者。
何かに頑固になりすぎたり固執することは、総じて損をすると思ってしまいます。
しかしバルラージ・サーヘニーが渋すぎて心を奪われた。こういうオジサマ大好きです。