ろく

サクらんぼの恋のろくのレビュー・感想・評価

サクらんぼの恋(2018年製作の映画)
4.0
芸人だって主役を張るぜウィーク③

宮川いってQ大輔である。

ストーリーべったべたなんでどうかなと思っているけどとにかく桜井ユキのかわいさに負けた一作。いや好きですよ。

話はもてない童貞(だからさくらんぼなのね)45歳何もうまく行ってない店長とひょんなことから出会うAV女優桜井ユキの恋愛ストーリー。どうべったべたでしょ。おっさんが若い子に惚れられるというストーリーは大泉洋の「恋は雨上がりのように」などでも定番のおっさんファンタジーなんだけど(おっさんだから騙されているってわかっていても好き)監督の古厩の描写が丁寧なんで結構観ていられる。特に宮川と桜井がアイドルの振り付けで踊るシーンにはぐっと来てしまった。あんな夜中のファミレスでいいシーン撮るんじゃないよ。

そして僕は死にません(©武田鉄矢)とばかりに宮川が優しい。前回でも書いたけど芸人さんは非モテをやらせると上手い。まあもともと面相がいいわけではないのでそこがピントあっているのかしらん。

二人の逃避行から最後の急展開。もう一度言うよ。べったべただけど泣いてしまった。それは桜井のかわいさと宮川の一途さの波状効果。いや反論沢山あるだろうけど、久々にストレートな感情突き動かされてしまった。

脇に出てくる森三中黒沢やおなじみ柄本時生(しかしこの男の使い勝手の良さと言ったらどうなんだろう。完璧に父と同じラインを歩いている)、さらには菊池亜美までがいい感じだ(このころは痩せている)。嫌いじゃない。決して派手な作品ではないけど僕は好きです。

※すっかり桜井ユキのファンになってしまった。僕はキツネ目の女性に弱い。だからこの映画の評価は完璧に僕の好みなだけかもしれない。
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