owlマン

フラットライナーズのowlマンのレビュー・感想・評価

フラットライナーズ(1990年製作の映画)
3.4
医大生のネルソンは、死後の世界を見るため、“心臓を停止後、蘇生”をするといった実験を計画する...。実験は成功したかに思えたが...

映画を観る前は、
海外で“丹波哲郎さん”っぽい映画があるなぁ〜くらいのイメージでした...

『臨死体験後に“霊感”が発動する』なんて話は良く聞くので、そっち系のホラーかな?と思っていたら...

臨死体験を通して、閉じ込めていた己の“過去”と向き合い“対峙”していく...意外と“ヒューマン寄りなサスペンス”映画。

1990年頃の映画の為、臨死体験する時に見える“情景”と“フィルム”のザラつきが良い感じに合っていましたし...体験者の“俯瞰”で自分を見たり、別の世界を空を飛び眺めたり...“第三者”のフィルターを通して疑似体験をしているようでしたね。


ネルソン役を『24シリーズ』のキーファー・サザーランド。実験を手助けする友人に、ケヴィン・ベーコンさんやジュリア・ロバーツさんなどが出演されていて豪華でした。

ケヴィン・ベーコンさんは、
天才・秀才な医学生や科学者(何処となくなマッド感はありますが...)が若い頃から似合っていますね...。

同時期に『プリティ・ウーマン』にも出演しているジュリア・ロバーツさんが美しい!少し影を落とした役でも眩しいです✨






↓以下ネタバレも少し含みます。


”臭いものに蓋をする”みたいに、
怖いモノ、自分に都合の悪いモノなどを...“記憶”の奥底へ隠すって事は自然的ですよね...それを“死”が訪れる事で“走馬灯”のように記憶を洗い晒しにした...それを“罪”と認識できたら...これからを正しく生きる事ができる人間ですよね💦

イジメられた人は...“消えない傷”として、なんとかその傷を庇いながら今まで生きて現在の幸せを手に入れてきた人もいて、今さら掘り返されたくない“過去”かもしれないのに...“過去”を精算しないと“罪”が追いかけてくる...ってのは...正直、どちら側にしても“悪夢”なようにも感じてしまいました💦

謝罪によって、イジメられた側の傷が少しでも治癒できたらと思いますが...

最後の主人公も、
相手側に立って初めて“恐怖”や“後悔”が身にしみたって感じですね...“赦しを得た”というよりは、『これで主人公が死んでしまったら同じ穴のムジナ...これかもその“罪”を忘れずに、生きて下さい...』のような“少年”の笑顔でした。
owlマン

owlマン