水蛇

ゴッズ・オウン・カントリーの水蛇のレビュー・感想・評価

4.5
エンディングのパトリック・ウルフで涙腺爆発した。元気だったのか〜

優しくなれば優しさがかえってくること、弱さをさらけだしても大丈夫と安心できること、損なわれた自分が満たされると同時に愛する人を満たす力があると知ること、変わりたいと思えること、すべてがジョニーにとって初めてだったんだろうな。どれも一度弱くて情けない自分にもどらないと触れられないし、そうなれる相手に出会わなければ叶わない。一度そういう人を知ってしまったが最後、さみしいという感情が生まれて突っ走るしかなくなる。そのスピードには新幹線も飛行機も追いつけない。バスがやたらのろのろ感じるあの風景にすべてがよみがえって噛み締めた。

恋人だけじゃなくて家族とも肌で触れあうってほんとに大事で、そこからおたがいの弱さが染みだして伝わっていくあの感じ。たとえただの介護でも作業でも。

東欧に住んでた頃にローカル達が「若者はみんなイギリスに行ってしまう」と嘆いてたことと、ヨークシャーに行ったら半分くらい聞き取れなくてホテルにたどりつけるかさえ怪しくて焦ったことも思いだした。
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