健一

千と千尋の神隠しの健一のレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.7
スピリティッド・アウェイ。


アメリカで公開された時のタイトルです。



金曜ロードショーにて鑑賞・・・
出来そうも無いので前日にDVDにて。

ちなみに本作が初めてTVで放送された時の視聴率はなんと驚異の46.9%!
これは過去にTV放送された劇場映画の最高視聴率。
未だに歴代1位である。

当然!劇場公開時鑑賞済。
日本歴代興行収入第2位の316億円。
惜しくも去年「鬼滅の刃 劇場版」に抜かれてしまったが、20年近く一位の座を保っていた。
2年前のコロナ禍にはリバイバル公開され週末興行収入ランキングでも4週連続の第1位。
ベルリン映画祭、🇺🇸アカデミー賞でも受賞を果たし、何から何までモンスター級の日本を代表するアニメ作品。

宮崎駿監督作品の中で私が一番好きな作品。
「ナウシカ」や「ラピュタ」は何回観ても面白いのだが、本作は 回を重ねるたびに『深みが増していく』不思議な作品。
見返すたびに新しい発見がある。
この作品が海外で高い評価を得ているのが、日本人として何より嬉しい😊。

10歳の少女、千尋の不思議な旅・・・
それは夢なのか、幻のなのか・・・

何の能力もない、行動力も無い。
ホントにフツーの女の子の冒険物語なので親近感が湧くのだろう。
燃え上がるような感動は無いのだが、何かがジワジワと胸の中で湧き上がって来るこの不思議な感覚。
この観客の感覚を狙って宮崎駿監督は本作を作ったとしたならば、ホント!天才としか言いようがない😵!

脇を固めるキャラ達も個性的なキャラばかりで終始見飽きることがない。
細部にまでこだわった精密な演出。
アッパレとしか言いようがない。

こんな凄いアニメ作品。恐らくもう二度と現れないだろうし 誰も作れないと思う。

『出会い』と『別れ』。
一期一会の大切さを教えてくれる貴重な作品。



劇場公開時 2001年 7月
上野東宝
💺684席
客入り 3割位。

上野の西郷どんの銅像の真下にあった東宝直営館。
2003年8月31日 閉館。

朝7時半からの早朝上映だったのでお客さんは少なかった。
次の回を観るお客さんはいっぱいいました😃。

ちなみに
2002年に開催された🇺🇸アカデミー賞にて最優秀長編アニメーション賞を受賞した際、プレゼンターを務めたのはキャメロン・ディアス。
彼女は
『Oscar goes to ミヤオミヤザァキィ』と
発音してしまい、失笑された😅。
尚、宮崎駿監督は同時多発テロ直後に開催された授賞式だった為、テロを恐れて欠席した。
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