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記憶の夜のkojikojiのレビュー・感想・評価

記憶の夜(2017年製作の映画)
3.6
2017年 韓国作品 監督はチャン・ハンジュン。この監督作品は初めて。三作品目の作品のようだ。

 サスペンスにホラーの匂いを絡ませ、途中タイムトラベルの要素も入っているのかと思わせたり、なんかてんこ盛りのような映画だった。
 救いようのない結末で、暗い映画は嫌という人は考えた方がいいかも。
 しかし、映画はいつも気持ちよく終わる映画ばかりじゃない。私も昔はこんな暗い結末の映画を好んで観ていたものだ。今は「ちょっとね」だけど。

 家族4人の引っ越しのシーンから始まる。家を観た次男のジン(カン・ハヌル)は何故か既視感がある。
 その家の中に一部屋、前の住人の荷物があるという理由で開かずの間があった。
 夜、その部屋から音が聞こえる。
 それから毎夜ジンは幻聴、幻覚に苦しむ。
 ある雨の夜、突然兄ヨー(キム・ムヨル)が何者かに拉致される。全く行方がわからなかった兄がそれから19日後、突然帰ってくるが、何故かその間の記憶を無くしていた。

 兄の行動に不信感を持ち、ある夜家を出た兄の後をつけたジンは、そこで驚愕の事実を見る。

 前半のストーリーの展開はサスペンスの中でも一番好きなパターンで引きつけられたが、謎が解け始めると、何故かまどろっこしく感じ、あと一つという感じがした。話を全て回収するのだからしょうがないと思うが、わかってしまうとそういうことねという感じで終わってしまった。

2022.10.29視聴-488
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