町蔵

いつも明日はある/明日は必ず来るの町蔵のレビュー・感想・評価

4.2
「明日は必ず来る」
There's Always Tomorrow 
1956/U.S.A./84min
監督:ダグラス・サーク
脚本:バーナード・C・ションフィールド
原作:アーシュラ・パロット 
撮影:ラッセル・メティ
音楽:ハーマン・スタイン
原作:サミュエル・ホプキンス
出演:バーバラ・スタンウィック
フレッド・マクマレー
ジョーン・ベネット
●カリフォルニアで玩具会社を経営するグローブス氏は妻と家族を愛する優しい男。妻が家族の世話で忙しく一人で食事している夜に訪ねて来たのは、かつて社のデザイナーで今はニューヨークで活躍するノーマだった…。
■ドイツ出身渡米後はユニヴァーサルでロス・ハンターと組み、ダグラス・サークは優れたメロドラマを監督。今回は名女優バーバラ・スタンウィックを得て、戦後アメリカの家庭の価値を描いた日本未公開作。

悲しみは空の彼方に」そして「天はすべて許し給う」に並ぶダグラス・サークの傑作ですね。
サークはこれを白黒で撮ってます。
大人の悲恋映画です。スタンウィックとマクマレーはビリー・ワイルダーの「深夜の告白」で10年前にも共演してますがこれはまったく違いますね。この作品は戦後。アメリカの家庭の幸福な価値観ですね。
若い子供たちが父を疑うんですね。
マクマレーはちょっと愚鈍な父ですね。スタンウィックがいいですね。子供たちに何を解くのかこれがいいんですね。家庭を家の外から撮るシーンも見事ですね。フレームに入れるんですね。これがサークです。これがサークの言う〝ハッピーエンディング〟ですね。苦いんですね。
あまり注目されませんが、これはサークの最高傑作ですね。

ドイツ出身のダグラス・サークはユニヴァーサル社で戦後50年代に〝メロドラマ〟を刷新しました。ヨーロッパから見たアメリカのメロドラマですね。サークのハッピーエンドの考え方はとても興味深いですね。誰にとってのハッピーエンドなのかです。

あの玩具工場のとっとどんくさい社長とNYで成功したデザイナーですね。
スタンウィックが決断します。女性の決断の映画ですね。
後半で妻と家の中を見るシーンも縛らしいですね。
サークが言うようにアメリカの家庭についての映画ですね。
やはり50年代は家族主義なんですね。
日本ではどうでしょうか? 20年ほど遅れますね。
日本では未公開です。絶対見て欲しい映画の一本ですね。
テーマ曲は〈ブルームーンBlue Moon〉です。
スコセッシが「ニューヨーク、ニューヨーク」でも使ってましたね。リチャード・ロジャース(作曲)ですね1934年に作曲されましたが 戦後も唄い継がれます
ビリー・ホリデーからエルヴィスまで
日本でも沢山カヴァーが出てます。
ビリー・ホリデー
https://www.youtube.com/watch?v=ntDnwBiORu8
エルヴィスは
https://www.youtube.com/watch?v=d1PqU16gHbc
サム・クックも唄ってます
https://www.youtube.com/watch?v=yiB4mJwWfTc

「明日は必ず来る」のプロデューサーはロス・ハンターです。
50年代にサークと組んでユニヴァーサルでメロドラマを沢山作りました。
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