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日日是好日のkazu1961のレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
4.2
▪️Title :「日日是好日」
Original Title :※※※
▪️Release Date:2018/10/13
▪️Production Country:日本
🏆Main Awards
第92回キネマ旬報ベスト・テン
日本映画ベスト・テン第9位
第42回日本アカデミー賞
優秀主演女優賞(黒木華)
優秀助演女優賞(樹木希林)
▪️Appreciation Record :2019-143
▪️My Review
お茶も人生も季節をめぐる 五感で味わう、そんな日本の美しさがつまった映画です!!
「日日是好日」言葉の通り、普段四季の移ろいや自然を感じているだろうか?聴いているだろうか?そんな素晴らしい日常を五感で味わって生きていくことの大切さ、そして人生とはそんなものだと言うことを感じさせてくれるさくです。
また、それまで縁がないと思っていた私にも茶道の面白さや奥深さを感じさせてくれます。劇中で使われる茶碗や棗(なつめ)、掛け軸といった茶道具はすべて本物。スクリーンに登場するお宝を愛でつつ、いわば眼福にあずかりながら、日本の伝統文化であるお茶に親しむことができる内容となっていますよね。
そして、特筆すべきは主演の黒木華と樹木希林さんの見事な演技。樹木希林さんはこの作品の公開前に残念ながら故人となってしまいました。
樹木さんは、典子のお茶の師匠となる武田先生役で出演。典子を温かく見守りながら、茶道だけでなく人生の師として彼女を導いていく大きな器の持ち主という役どころです。
「私、最近思うんですよ。こうして毎年、同じことができることが幸せなんだって」というセリフなど、武田先生が発する胸に染み入る言葉の数々は本作の大きな見どころで、樹木さんが“役を生きる”姿は、スクリーンにしっかりと刻み込まれています。
ほんと深イイ素敵な作品です!!

▪️Overview
エッセイスト森下典子が約25年にわたり通った茶道教室での日々をつづり人気を集めたエッセイ「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」を、黒木華主演、樹木希林、多部未華子の共演で映画化。「本当にやりたいこと」を見つけられず大学生活を送っていた20歳の典子は、タダモノではないと噂の「武田のおばさん」が茶道教室の先生であることを聞かされる。母からお茶を習うことを勧められた典子は気のない返事をしていたが、お茶を習うことに乗り気になったいとこの美智子に誘われるがまま、流されるように茶道教室に通い出す。見たことも聞いたこともない「決まりごと」だらけのお茶の世界に触れた典子は、それから20数年にわたり武田先生の下に通うこととなり、就職、失恋、大切な人の死などを経験し、お茶や人生における大事なことに気がついていく。主人公の典子役を黒木、いとこの美智子役を多部がそれぞれ演じ、本作公開前の2018年9月に他界した樹木が武田先生役を演じた。監督は「さよなら渓谷」「まほろ駅前多田便利軒」などの大森立嗣。
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