ゲーテの『ファウスト』をベースに、悪魔に魂を売った男の行く末と、彼が目にする幻想世界を描いた作品。
実写映像に、粘土のストップモーションアニメとチェコの伝統である人形劇を織り交ぜ、奇妙な世界観を演出している。
ダークファンタジーとシュルレアリスムが共存した世界観だ。
ゲーテの『ファウスト』のストーリーは、高名な錬金術師ファウスト博士が悪魔と契約し、望むものを全て得る代わりに、最後は悪魔に魂を売るというものである。
本作もそんなシンプルな話であるはずだが、取りとめがなさすぎて、今何のシーン?wということが多かった。
この映像の世界観を好きになれる人でないと厳しいかもしれない。
映像はというと、いわゆる悪趣味系。
生理的嫌悪感を掻き立てるようなショットや、少し猟奇的なショットがある。
かなり好き嫌いが分かれそう。
ちなみに私はこの監督の作品は割と好き。
来週プラハに行くために下調べしていたので、映画の細部にもこんな感じで反応してしまった↓
ビール飲むシーン
→チェコは一人当たりの年間ビール消費量世界一!
ピルスナーの発祥地!
黒魔術、錬金術
→変人のルドルフ2世が庇護した!
プラハ城の黄金の小道に、ルドルフ2世が錬金術師を住まわせていたという伝説!
マリオネット
→プラハの伝統!
ロケ地は、国立マリオネット劇場だ!
ハプスブルク家の支配によりチェコ語が禁止され、ドイツ語が強制された時代、人形劇だけがチェコ語を使っていた!