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ミズーリ大平原のHKのレビュー・感想・評価

ミズーリ大平原(1953年製作の映画)
3.2
古い西部劇ということ意外なにも知らずCS録画して観賞。
時代は南北戦争前、チャールトン・ヘストンが“バッファロー・ビル”を演じ、アメリカで最初の郵便速達サービスである“ポニー・エクスプレス”の成り立ちを描いた利権争いあり三角関係ありの半フィクション活劇でした。

スタンダードながらも意外やカラーで原題はズバリ“Pony Express”。
ポニー・エクスプレスのルートは、邦題となったミズーリ州の大平原からロッキー山脈やシェラネバダ山脈を越えてカリフォルニア州サクラメントまで。
リレーのように騎手を交代し、馬を乗り換えながら約10日間走り続けたんだとか。

やはりワイルド・ビルが主役の『西部の王者』(1944)にもポニー・エクスプレスの配達便を襲わないようインディアンと交渉する場面がチラリと出て来ました。
その時の交渉相手のシャイアン族の“イエロー・ハンド”というインディアンは本作や他の作品にも出ていますから実在したんでしょう。

バッファロー・ビルとは共演も多い“ワイルド・ビル・ヒコック”も登場。
男勝りの女性ガンマン風のキャラも出て来たので、これはきっと “カラミティ・ジェーン”で『平原児』(1936)のときと同じくトリオで主演のパターンかと思ったら別人でした。

あとから史実を調べるとポニー・エクスプレスは東西の電信連絡手段が整備されるまでの1年半しか運行されず、バッファロー・ビルが騎手の一人だったのは事実ですが、このときまだ15歳だったとか。
本作のヘストンは私がこれまで見た中でも最も若い(当時29歳)くらいですが、さすがに15歳には見えませんし、やっぱりほとんどがフィクションなんでしょう。
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